ケミカルピーリングとは、皮膚の古い角質層をピーリング剤ではがし、新しい細胞が生まれてくるのを促す施術です。
厚くなった角質層がはがれると、新しい細胞が再生され、メラニン色素が排出されるので、シミが薄くなってきます。
真皮のコラーゲンも増えるので、シワやたるみ、たるみによる毛穴の開きにも効果的です。
肌代謝がよくなるため、ニキビ予防にもなりますし、複数の肌悩みがある人にはおすすめです。
価格は一回５０００円から２万円程度。即効性はありますが、ある程度の効果を出すには、数回受ける必要があります。
治療の流れとしては、カウンセリングで肌の状態を診断し、ピーリング剤（酸）の種類や濃度、pHなどを調節します。
メイクなどを落として肌を清潔にしてから、皮膚の薄い目や口の周りを避けてピーリング剤を塗布します。
所定の時間が経ったら、ピーリング剤を拭き取り、必要に応じてピーリング剤を中和させ、炎症を抑えるために冷却します。
ピーリング直後の肌は敏感で乾燥しやすいので、保湿剤を塗って肌を保護します。
ビタミンC誘導体のイオン導入や美白効果のある化粧品を使うと、いつもより浸透するので高い効果が期待できます。
ピーリングに使われる酸は、AHAとBHA。
AHAは水溶性で作用はやや弱めなので、市販の商品にも含まれています。フルーツ酸、乳酸、グリコール酸など。
BHAは油溶性のサリチル酸。こちらの方が作用が強いので、皮膚科で使われることが多いです。少しピリピリしますが、効果もはっきり現れます。
