紫外線にはUV-A波とUV-B波、そしてUV-C波があります。この中で、地上にまで届き、肌にダメージを与えるのがUV-A波とUV-B波です。
UV-A波
UV-A波とは、衣類を通り抜けて、肌の奥深くの真皮層まで届き、コラーゲンを破壊し、シワを作ります。このA波を防ぐ指標が日焼け止め剤によく記載されているPA(Protection grade of UVAの略)で、+の数が多いほど効果が高いことになります。
UV-B波
UV-B波は、肌表面へのダメージ力が大きく、日焼けで肌が黒くなる直接の原因とされているものです。肌がダメージを受け始めるまでに約20分かかるといわれています。このB波を防ぐのがSPF(Sun Protection Factorの略)。
肌がダメージを受け始める時間を、「どれだけ引き延ばせるか」を示した値で、SPF15の場合、20分×15=300分ということになり、「日焼けを5時間食い止めることができる」、ということになります。
SPFの一般的な目安は「SPF20以下が日常生活」、「SPF20~30が通常の外出」、「SPF30以上がスポーツ、海水浴、プール遊び」に適しているといわれています。
2013年に解禁されたPA++++
今まではPA+++が最高とされてきましたが、2013年の1月にPA++++という新基準ができました。UV-A波の影響が予想以上に大きいことから、A波に対するより高い処方技術が求められるようになったためです。
ただSPF・PAともに、数値が高いものはその分、肌に大きな負担がかかります。肌の敏感な方は数値が低めのものを、こまめに塗り直す方が良いでしょう。