肌のトラブルは、塗り薬で治すものと思われがちですが、漢方薬を飲んで、体の中から改善する方法もあります。
漢方薬は、ドラッグストアや漢方専門店でも購入できますが、病院で処方してもらうと、保険がきいて安くなります。
興味のある人は、医師に相談してみてはいかがでしょうか。
漢方は、西洋医学と違い、人の「気(エネルギー)」のバランスを重視し、”自己治癒力を高め、病気にならない体を保つ”という東洋医学の考えを基に、2000年以上も前から研究され続けてきました。
短期間で効果が実感できず、途中で服用を止めてしまう人も多いのですが、西洋医学の薬と比べ、漢方は穏やかに効くものが多いので、サプリメントのように長期的に飲むものと考えておきましょう。
漢方で肌トラブルが起こるのは、血の巡りが悪くなっているため、と考えます。
この血が滞って、うまく循環しなくなった状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。
瘀血になると血流が悪くなるので、肩こりや下腹部の不調、月経不順なども起こりやすく、代謝もスムーズにいかなくなるので、シミ・そばかすや、くすみ、ニキビなどが起こりやすくなります。
瘀血改善に用いられる漢方薬には、「桂枝茯苓丸加ヨク苡仁(けししぶくりょうがんかよくいにん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「四物湯(しもつとう)」、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」、「温経湯(うんけいとう)」などがあります。
日頃から、 体を冷やさないように、ストレッチや運動などをし、代謝を上げることも重要です。
また体に合わないキツイ下着をつけるのも、血流が悪くなる原因の一つですので体を締め付けないように注意しましょう。